こんにちは。ゆうです。
前回に引き続き、今回はトリートメントを選ぶときにどういったポイントに着目したら良いか、についてお話ししたいと思います!
ちなみに、“トリートメント”の他に“リンス”や“コンディショナー”といったものもありますが、実はこれらに明確な定義はありません。
なんとなく、
リンス < コンディショナー < トリートメント
と補修力が高くなりそうなイメージはありますが、特に決まってはいません。
これはメーカーによって様々ですので、呼び方が違うよ〜、くらいであまり気にしなくてもいいかなと思います。
トリートメント選びで大事な3つのポイント
トリートメントを選ぶ基準はこちら!
理想の仕上がりになるかどうか
トリートメントの性能は、仕上がりの質感に直結します。
シャンプーももちろん仕上がりに影響しますが、トリートメントの影響のほうが大きいです。
どんなトリートメントを使うかによって、あなたのなりたい髪になれるかが決まります。
どんな成分が配合されていて、どんな仕上がりになるか、に着目してみてください!
ポイント① 補修成分
まずは、補修成分です。
髪を補修するには、内側と外側、両方をきちんとケアすることが大事です
髪のほとんどは「ケラチン」というタンパク質でできています。
髪を補修するにはタンパク質やその素となるアミノ酸などが必要です。
たとえオイルでまとまりが出ようが、シリコーンでツヤツヤになろうが、髪の中をしっかり補修できていなければ意味がありません。
料理で言うと、
「美味しいごはんできたけど、健康には悪いんだよね」
みたいな感じです。
トリートメントで必要なのは、
“味も美味しいし、健康にも良い”
が両立できる性能です。
そこで見るべき成分は、
どんなタンパク質が配合されているか?という点です。
ここの判断は少し知識が必要ですので、最初は見慣れない人にとっては難しいところかもしれません。
ですが、気にして見ていると、だんだんと、なんとなくわかってくると思います!
では実際によく配合されるタンパク質系原料にはどんな種類があって、製品のボトルの裏面に書かれている成分名でいうとどんな名前になるのか、以下に記します!
もちろんこれ以外にもまだあります
タンパク質の種類 | 成分名 |
---|---|
ケラチン (羊毛・羽毛由来など) | ケラチン、加水分解ケラチン、イソステアロイル加水分解ケラチン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン など |
シルク (絹糸由来など) | 加水分解シルク、イソステアロイル加水分解シルク、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク など |
コラーゲン (魚由来など) | 加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲンPGプロピルメチルシランジオール、イソステアロイル加水分解コラーゲン など |
パール (真珠貝由来など) | 加水分解コンキオリン など |
ダイズ | (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ダイズタンパク、ココイル加水分解ダイズタンパクK など |
長い名前のものもありますが、パール以外は基本的にはそのタンパク質の名前が入っているのでなんとなくわかりやすいかと思います。
あとは「加水分解」とかが付いていることも多いですね。
そしてこの中で最も着目すべき点は、“ケラチン”が配合されているかどうかです。
理由は、冒頭でお伝えしたように髪の毛のほとんどは“ケラチン”というタンパク質でできているから。髪の毛と同じタンパク質なので“ケラチン”は髪にとてもなじみやすいです。
ケラチンが配合されていることで、内側から髪をキレイにしていくことができるのです!
ポイント② 髪質に合うかどうか
いくら口コミで良い評価でも、その人たちと自分とが同じ髪質とは限りませんよね。
髪質が違えば仕上がりは全く違ってくることもあります。
口コミのように良い仕上がりにならず、ガッカリしてしまうことになるでしょう。
自分のスタイルに合う洋服
自分の肌色に合う色
自分の体調に合うダイエット方法
自分の性格に合うお仕事
…
があるように、自分の髪質に合うトリートメントがあります。シャンプーも同様です。
他人と同じものを使っても同じような質感になるとは限りません。
そこでまず、自分の髪質を知る必要があります。
柔らかい・硬い
クセがある・ない
量が多い・少ない
ダメージが強い・弱い
水を吸いやすい・はじきやすい
脂っぽい・乾燥しやすい
…
などなど
ですが、自分の髪質って自分では結構わからないものです。
本人は硬い髪と思っていても美容師さんが見ると普通くらいだったり、普通くらいだと思ってたら実は柔らかかったり、というのは良くある話です。
なので、美容師さんに髪を見てもらうというのは大事なことです。
世間話も良いですが、自分の髪がどんな髪なのか美容師さんに相談してみることもおすすめします。
さて、同じシャンプー・トリートメントを使っていても、使う人の髪質によって仕上がりが違ってきますので、メーカー側からすると髪質毎に処方を調整した製品を作る必要があります。
それができて初めて、お客様目線の製品開発につながると私は思っています。
中には、“ラインアップが1種類だけ” というブランドも多々あります。
そうなると、たまたま自分の髪質に合うことを祈るしか方法がなくなってしまいますよね。
なのでできれば3種類くらいラインアップがあると良いブランドだなと私は思います。
最低でも2種類はほしい、という感じです。
ただし、抜け毛ケア、エイジングケア、カラーケアなど何かに特化したブランドであればラインアップが1種類でもOKな場合もあります。
ポイント③ 好みの仕上がりになるかどうか
ここはシンプルに、自分がどんな“質感”の仕上がりが好みなのか、ということです。
質感というのは、手触りの感触や見た目の雰囲気などを表していると思ってください。
【ポイント② 髪質に合わせる】で自分にあったものの中から、好みの質感になるものを選ぶということです。
さらさら、つるつる、しっとり、なめらか、ふんわり、ハリコシ などなど
いろんな手触りがありますので、
・ご自身の気分で選んでみたり
・季節に合わせて選んでみたり
・なりたいヘアスタイルに合わせて選んでみたり
と、ここは自由に選んでみましょう。
ちなみに開発者目線で言うと、
“しっとりする製品は比較的作りやすいですが、軽い仕上がりの製品を作るのは難しい”
と私は感じています。
ダメージを受けた髪の質感を良くしようとすると、髪の内部を補修する成分や髪表面をコーティングする成分を配合することが多いので、しっとりした仕上がりになります。
一方で軽い仕上がりにしたいけど、ダメージもしっかり補修したい、となるとこれはなかなか難しい。
ダメージケアをしたい時はどうしてもしっとりしがちなので、髪が柔らかい人にはしっとりし過ぎてしまってペタンとなったり、スタイリングが決まらなくなったりする。
さらさらやふんわりするような軽い仕上がりの製品の評価が高いブランドは、私からすると技術力の高いメーカーさんだなと思います。
まとめ
では最後にトリートメントのまとめです。
トリートメントで着目すべきかなと思うところはこの3点!
①補修成分
髪を補修するには、内側と外側、両方をきちんとケアすることが大事です。
そこで着目すべきは、ケラチンをはじめとする、毛髪に必要なタンパク質が配合されているかどうかです!
②髪質に合うかどうか
まずは自分の髪を知り、自分の髪質に合った製品を選ぶことが大事です!
③好みの仕上がりになるかどうか
手触りの感触や見た目の雰囲気など、自分の好きな質感になるものを自由に選んでいきましょう!
シャンプー同様、トリートメントについてもここで挙げたポイントに着目しながら製品のレビューをしていきます。
参考になればうれしいです!
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