

こんにちは。ゆうです。
学生の頃と比べて、
・髪がパサつきやすくなった
・ヘアスタイルが決まりにくくなった
・ヘアカラーの色持ちが悪くなってきた気がする
などと感じている方、多いのではないでしょうか?
年齢を重ねていくと、髪の状態も変わっていきます。
悔しいですが、時間の流れには逆らえないので、ずっと同じ髪の状態というわけにはいきません。
ですが、まだ諦める必要はありません。
今回は、大人世代の味方になるかもしれない、アミノ酸系シャンプーについてお話ししていきます!
ちなみにゆうとしては、このアミノ酸系シャンプー、オススメです!
髪のパサつきが気になる人、毎朝のヘアスタイルが決まりにくくなってきた人、ヘアカラーを長持ちさせたい人など、多くの人にとって満足してもらえるシャンプーかと思います。
この記事を読んで、アミノ酸系シャンプーってどんなものなのかを知ってもらえると嬉しいです♪
アミノ酸系シャンプーって何?

アミノ酸系シャンプーとは一体何でしょうか?
どんなシャンプーだとアミノ酸系シャンプーと言えるのでしょうか?
実はこれには明確な決まりはありません。
各メーカーが自由に言うことができます。
ただ、決まりはありませんが、ほとんどの場合、アミノ酸由来の洗浄成分が入ったシャンプーのことを、アミノ酸系シャンプーと読んでいます。
でも定義はないので、アミノ酸が主役じゃなくても、エキストラさんくらいの立ち位置だったとしても、成分表に書くために少しだけアミノ酸由来の洗浄成分を足して、アミノ酸系シャンプーです!と言うこともできてしまうわけです。笑
なので、「アミノ酸系シャンプーって書いてるから良いシャンプーだ!」とは限らないということです。
ここは騙されてはいけないですね。
そして最近はいろんなメーカーさんがアミノ酸系シャンプーを推していますね。
流行りに乗っかって、みんなが「アミノ酸系」と言うようになってきた、そんな印象です。
ちなみに私の会社では、何十年も前からアミノ酸系シャンプーに注目してその最先端を走ってきました。
つい数年前まで、「御社はなぜアミノ酸系にこだわるの?」と聞かれるくらい、アミノ酸系シャンプーはマイナーな存在でした。
しかし!そんなマイナーな存在からメジャーな存在へ一気に上り詰めてきました。
ようやく時代が弊社に追いついた、ということでしょうか。笑
それはさておき。
アミノ酸由来の洗浄成分って?

アミノ酸由来って?洗浄成分とは?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫です。これから説明していきますので安心してくださいね♪
まず、“洗浄成分”とはシャンプーには欠かせない、頭髪を洗うための成分です。
“界面活性剤”と言ったりもします。
この界面活性剤というのは、“水になじみやすい部分”と“油になじみやすい部分”を持っていて、そのおかげで汚れなどをキレイに落とすことができるようになっています。
※この界面活性剤については、今後別の記事で詳しく解説していこうかと思います!
→界面活性剤についての記事はこちら!
今回お話ししたいのは、“水になじみやすい部分”について。
アミノ酸系と言われる界面活性剤は、“水になじみやすい部分”がアミノ酸になっています。
アミノ酸であることで、洗浄力が優しく、うるおいのあるまとまりやすい髪に仕上げることができます。
そしてアミノ酸にもいろいろ種類があります。
私たちの身体を作っているのも元をたどればアミノ酸で、生きていくために不可欠な化合物です。
髪に必要なアミノ酸について
髪の毛は主にケラチンというタンパク質でできています。
そのタンパク質はアミノ酸が集まってできているので、髪にはアミノ酸が必要です。
アミノ酸がないとキレイな髪は作られません。
そして、髪がアミノ酸でできているということは、似たような性質を持つアミノ酸系の洗浄成分と相性が良いのです。
さて、普段シャンプーをしている時の髪のダメージについて考えたことはありますか?
実は洗っているだけでも髪はダメージを受けて、髪の中のアミノ酸は流れ出てしまっているのです。
アミノ酸が流れて行ってしまうと、髪の状態は悪くなっていくので、手触りが悪くなったり、ツヤがなくなったり、パサついたりしてしまいます。
そこで!その流れて不足してしまったアミノ酸を外から補おう!
ということでピッタリな成分が、アミノ酸系の洗浄成分なのです。
アミノ酸系シャンプーによく使わるアミノ酸は?
アミノ酸系シャンプーと言われるものの配合成分を見てみると、グルタミン酸、アラニン、タウリン、サルコシンなどをよく見かけます。
※タウリンは髪のタンパク質の元にはならないので、ちょっと微妙な感じです
洗髪中に不足しがちなアミノ酸の代表例としては、グルタミン酸です。
なので、よく補修力の高いシャンプーにはアミノ酸としてグルタミン酸が使われていることが多いです。
しかし、アミノ酸系シャンプーと言っているものの中には、アミノ酸系の洗浄成分は入っているけど、本来の意図から外れているものもあるのでは?と思う商品とかもあったります。
髪に必要なアミノ酸という観点で考えたときに、どんなアミノ酸を使うかで、各メーカーの姿勢が見えてきますね。
処方開発者からすると、逃げや誤魔化した処方などはすぐわかります。笑
ちなみに、アミノ酸系の洗浄成分と、他の洗浄成分(例えば、ラウレス硫酸Naやオレフィン(C14-16) スルホン酸Naなど)が併用されているケースもあります。
アミノ酸系シャンプーだからと言って、アミノ酸系の洗浄成分だけが入っているわけではないんですよね。
いろんな洗浄成分を組み合わせて作られていることが多いです。
アミノ酸系洗浄成分の名称
では、アミノ酸由来の洗浄成分は、どのように表記されるのか、見ていきたいと思います
・ラウロイルメチルアラニン◯◯
・ココイルメチルタウリン◯◯
・ラウロイルサルコシン◯◯
・ココイルグルタミン酸◯◯
・ラウロイルグルタミン酸◯◯
・ラウロイルアスパラギン酸◯◯
など
こんな感じの成分名で書かれています。
◯◯には、NaとかTEAとかの塩(エン:中和するためのもの)の名前が入ります。
このように、アミノ酸由来の洗浄成分と言っても、多くの種類があります。
そして、洗浄力の高さや泡立てやすさ、刺激性やカラーの色持ちなど、それぞれ性質が違います。
アミノ酸系とひとくくりにされていますが、本来は同じものとして考えるべきことではないのかもしれませんね。
アミノ酸系シャンプーだったら安全?優しい?
アミノ酸系シャンプーと言われるものは基本的には、髪を労わりながら優しく洗うことができます。
人によって合う、合わない、はありますが、安心安全なものが多いと思います。
ゆうの会社で取り扱っているアミノ酸系シャンプーも、優しくダメージを抑えながら洗うことができます。
ただし、アミノ酸系シャンプーだから優しいとか、刺激が少ないとか、一概にそうとは言い切れるものではありません。
なぜなら、明確な決まりはなく、各メーカーが自由に処方設計できるからです。
どんなアミノ酸由来の洗浄成分を使っていて、処方全体としてどんな処方になっているのか、全てを見て考えないといけません。
また、使っている洗浄成分がアミノ酸系だけとも限りません。
アミノ酸由来の洗浄成分も入っているけど、アミノ酸由来以外の洗浄成分の刺激が気になる、みたいなこともありえます。
以前にもお伝えしていますが、一つの成分だけを見てこの商品はこうだ!と言うのはとても乱暴なことだと思っています。
一つの成分だけでその商品全てがわかることはそうそうありません。
使ってみないとわからないことがたくさんありますし、どんな肌状態の人が、どんな髪質の人が使ったかによっても結果は異なります。
ある人には合わないものでも、別の人には合うものもあります。
その逆も然りです。
誤解のないように強調しておきますが、
アミノ酸系シャンプーが危険だとか言っているわけではなく、「アミノ酸系シャンプーだから安心だ」「アミノ酸系だから誰にでも合う」と決めつけるのはやめましょう、ということです。
アミノ酸系シャンプーのウソ?ホント?

アミノ酸系シャンプーは優しい、と言われる反面、デメリットとして挙げられる点があります。
ですが、処方開発者からすると、
「そのデメリットは一概にはそう言えないけどな…( ; ; )」
と思うことがありますので、その誤解を解くためにもその点についてお話ししたいと思います。
・泡立ちが弱い
・洗浄力が弱い
・根元のボリュームが出ない
・髪や頭皮に吸着しやすいので、かゆみが出やすい
泡立ちが弱い?
これは…×。
アミノ酸系だから泡立ちが弱いわけではないですし、アミノ酸系じゃなくても泡立ちが弱いものはたくさんあります。
これは、処方開発者の技術力の問題です。
うまく処方を組めば、全然しっかりと泡立つ処方を作ることができます。
洗浄力が弱い?
これは…×
スタイリング剤を付けていると落ちにくいとか、しっかり汚れが落ちないとか、そんなご意見もあります。
でも、これも処方開発者の技術力の問題。
うまく処方を組めば適度な洗浄力の製品を作ることができます。
根元のボリュームが出ない?
これは…×
アミノ酸系でも、ハリコシやボリュームを出す処方は作れます。
これも同じく、処方開発者の技術力の問題。
あとはコンセプト次第なところもあります。
しっとりまとめるタイプのコンセプトだとそれは当然ボリュームは出にくいと思いますので、そういった商品を選ばないようにしましょう。
アミノ酸由来の洗浄成分を使っていてもハリコシ・ボリュームタイプの処方は作れます。
髪や頭皮に吸着しやすいので、かゆみが出やすい?
これは…◯(△)
ただし、人によります。
アミノ酸系の洗浄成分がお肌に合わない方にとっては、かゆみが出ることがあります。
補修力が高く、髪や頭皮になじみやすいのも、その要因ですね。
ちなみにかゆみについては、“アミノ酸系以外でもかゆい人はかゆい”ですし、“アミノ酸系の方がかゆくない”という人もいるので、人による、というのが正直なところです。
まとめ:処方開発者としてオススメです
今回はアミノ酸系シャンプーについてお話ししてきました。
・アミノ酸系の洗浄成分を使っているものがアミノ酸系シャンプーと呼ばれる
・アミノ酸にもいろんな種類があり、洗髪中に不足しがちなアミノ酸はグルタミン酸
・アミノ酸系シャンプーにもいろいろな種類があるので、ひとくくりにはできない
あれこれ言いましたが、ゆうは普段アミノ酸系シャンプーを愛用しています。
泡立ちよく、優しく、ダメージを抑えながら洗うことができるからです。
自分に合うものが見つかれば、髪はまとまりやすくなりますし、ツヤも出てきますし、クセも扱いやすくなります。
処方開発者として、アミノ酸系シャンプーは基本的にはオススメのシャンプーです。
今のシャンプーに満足できなくて何か別のシャンプー探している方、髪のダメージが気になっている方などは、一つの選択肢として、アミノ酸系シャンプーを候補に入れてみるのはいかがでしょうか。
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
自分に合ったシャンプー、見つけていきましょう♪

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