
こんにちは。ゆうです。
今年もまた、やってきますね。
髪の大敵、梅雨の季節です☔️
「朝きれいにセットしたのに、駅に着いたらうねってる…」
そんな方、多いのではないでしょうか。
今回は、そんな梅雨を乗り切るためのヘアケア方法について、髪の構造やうねりの原因に触れながら、ヘアケア研究員が詳しくお話ししていきます!
梅雨の時期、なぜ髪がうねるのか?
さて、なぜ梅雨の時期になると、髪がうねってせっかくセットしたヘアスタイルが崩れてしまうのでしょうか。
ご存知の方も多いかもしれませんが、その原因はズバリ!「湿度」です!
梅雨時期になると、天候的に雨が多く、湿度も高くなる傾向にあります。
つまり水分の影響を受けやすい髪だとうねりがひどくなるのです。
では、なぜ湿度が高いと髪はうねるのか?
解説していきます。
水素結合の乱れ

髪は水分を吸収すると、髪の内部では“水素結合”と呼ばれる結合が切れたりくっついたりして髪の形が変わってしまいます。
この水素結合というのは、水があると簡単に切れてしまう結合です。
そして切れた水素結合は、乾燥するとまた再結合するのですが、その時に髪が変な方向に曲がっていたりすると、その変な形のままキープされてしまうのです。
寝癖をなおすときに、水をつけて形を整えるのと同じ原理です。
つまり、毛髪内の水分量が増えたり減ったりと、頻繁に水分の出入りがあると水分バランスが崩れ、毛髪の内部構造が乱れてよりうねりが出やすくなってしまうのです。
コルテックスの状態
毛髪はメデュラ、コルテックス、キューティクルの大きく3つの組織で構成されています。
そのうち、“コルテックス”と呼ばれる部分がうねりやクセと大きく関係していると言われています。
このコルテックスは、“パラ”コルテックス(水分保持量が多く、柔らかい)と“オルト”コルテックス(ジスルフィド結合が多く、硬い)に分けられます。
そしてこの2つのコルテックスの分布が不均一だと、毛髪内の水分量に偏りが出て、クセ毛やうねりにつながってしまうことが知られています。
ちなみにこのコルテックスが均一に分布していると、直毛になりやすいようです。
梅雨に髪のうねりがひどくなる人の特徴

ではどのような髪質だとうねりが出やすくなるのでしょうか。
先ほどの“水素結合”や“コルテックスの状態”が大きく関係してきます。
ということで、特に梅雨時期の湿気に弱い髪質には以下の傾向があります。
乾燥毛の人
一般的に毛髪の水分量は12〜13%程度が正常とされています。
しかしこの水分量がキープできなくなると、水分の出入りが激しくなってしまいます。
そのため、乾燥毛の方はうねりが出やすくなります。
特に、カラーやヘアアイロンなどでダメージを受けている髪は、水分量が少なかったり、キューティクルが開いて水分を吸収しやすい状態になっていることが多いですので、うねることも多くなります。
クセ毛や波状毛などの人
パラコステックスは水分を吸収しやすく、オルとコルテックスが水分を吸収しにくい特徴があります。
そのため生まれつき2種のコルテックスの分布が不均一になっているこれらの人たちは、毛髪内の水分量が偏りがちになり、外部からの水分の影響でうねりが出やすくなります。
軟毛や細毛の人
柔らかかったり細い髪の人は物理的に外からの力に弱く、少しの変化でも髪の形が変形しやすくなります。
また、ケラチンタンパク質内部の密度が小さいことや、キューティクルの枚数が比較的少ないことから、隙間から水分が入りやすい構造をしています。
そのため水分の影響を受けやすく、うねりが出やすくなります。
今日からできる!梅雨時期のうねり対策5選
ここまでお話をしてきてなんとなく想像できる方もいらっしゃるかもしれませんが、うねりを抑えるために大切なことは、そう、水分の出入りをできる限り少なくすることです!
つまり、髪の保湿をしっかりしてあげることが、とても重要になってきます!
1. 湿気に強いシャンプー・トリートメントを使う
まずはベースから整えることが重要。
湿気によるうねりを抑えるには、保湿力の高い「アミノ酸系」シャンプーがおすすめ。
トリートメントも、油分でしっかりコーティングするタイプを選びましょう。
2. アウトバストリートメントで髪を保湿・コーティング
梅雨対策には、アウトバストリートメントもおすすめ。
ドライヤーの前にミストやクリーム、オイルなどで髪の内側と外側からケア。
クリームやオイルなどは水分を外から入りにくくするバリアの役目を果たしてくれます。
3. ドライヤーのかけ方を見直す
髪は濡れている時がすごく無防備。
キューティクルが開いてダメージを受けやすい状態です。
なので、お風呂から出たらできるだけ早く乾かす。
ポイントとしては、根元からしっかり乾かし、最後は冷風にすること。
冷風にすることでキューティクルがすっと閉じてくれます。
うねりにくい土台ができます。
4. 髪型・アレンジで湿気対策
完全にうねりを防げなくても、まとめ髪や編み込みを取り入れることで、見た目の「乱れ感」を軽減できます。
例:ハーフアップ、低めの一つ結び、三つ編みなど。
5. 定期的なサロンケアで髪質改善
自宅ケアに限界を感じたら、縮毛矯正や髪質改善トリートメントも検討してみてください。
プロに頼ることも一つの選択肢。
最近では自然な仕上がりの酸熱トリートメントも人気です。
梅雨時期のうねりを悪化させるNG習慣とは?
濡れたまま放置
水分の出入りが多くなり、適切な水分量をキープするのが難しくなります。
そうすると、水分量が変わってうねりやすくなる。
しっかりと保湿してあげることがとても大事です。
高温のヘアアイロンを繰り返し使用
ヘアアイロンを使ってうねりを伸ばしたくなりますよね。
でも、その時の設定温度、とても大事です。
うねらないようにしっかり伸ばそうと高温(180℃など)に設定していると、髪のタンパク質が変性しやすくなり、コルテックスの状態が乱れ、逆によりうねりが強くなってしまうことがあります。
無理なブラッシング
ブラッシングも適切に行えば髪がキレイになる重要な行為ですが、無理なブラッシングを続けると髪を傷つけてしまうこともあります。
キューティクルが開いてしまい、無防備な状態となるので、水分の出入りが多くなり湿気の影響を受けやすい状態になってしまいます。
まとめ
梅雨のうねりは放っておくと、朝の時間も気分も台無しにしてしまいます。
しかし、正しい対策とケアをすれば、湿気に左右されない髪を作ることがきっとできます♪
しっかりと補修する、しっかりと保湿する、ドライヤーでしっかり乾かす。
やることは単純で、基本に忠実に。
湿気に負けない髪を作って、この梅雨をストレスフリーに乗り切りましょう!
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